ホメオスタシス

■生命を維持するホメオスタシス

ホメオスタシスは「恒常性維持作用」「恒常性」ともいい、生物が気温など外界の条件が変動しても、体の状態や機能を一定に保って生命を維持するしくみのことだそうです。

■ホメオスタシス

アメリカの生理学者W.B.キャノンによって提唱されたもので、生物有機体が常に生理学的にバランスのとれた状態を維持する傾向にあることを示す概念。

ストレスになりうる外部の環境の変化に対応して、からだの中の環境を一定に保って生命を守り健康を守る働きのこと。

＜恒常性維持の例＞

・夏、熱くなったら、汗をかいて熱を逃がして体温の上昇を抑える
・冬、寒くなったら、筋肉をブルブルふるわせて体温を上げる
・体内の血圧・水分・浸透圧が保たれる
・傷口がふさがる
・ウィルスなど病原微生物を身体から排除する

■自律神経

自律神経のバランスが崩れると、ホメオスタシスの働きが上手くいかなくなり、自律神経失調症として様々な症状が現れてきます。 

自律神経（体の働きを調整）、内分泌（ホルモン分泌を調整）、免疫（外部から進入する異物から守る）など、「視床下部」がつかさどっている機能調整を通して、体内の環境を一定に保ち、生命を維持しようとはたらいています。

このホメオスタシス（恒常性維持作用）によって私たちの体は守られていますが、
ストレス・不安・恐怖・不快などによって自律神経が乱れると、視床下部にも大きな負担がかかってしまいます。この負担がホルモン系や免疫系にも影響し、ホメオスタシスがうまく機能しなくなり、不調を引き起こす原因になります。
なるべくストレスを受けないように、ためないようにして、自律神経を整えることが大切なのだそうです。

■自然治癒力

自然治癒力がスムーズに働く為にも、体内の恒常性の維持（ホメオスタシス）の働きが大切といわれます。